世界中で猛威を振るう「新型コロナウイルス」。
染拡大防止のために「Stay Home」や「3密を避ける」などがあります。
様々な業種で「時短営業」「営業自粛」が行われています。
普段は夜になるにつれて人混みが目立つ繁華街も、現在はひっそりとしています。
その繁華街で人の代わりに大量発生しているのが「ネズミ」です。
筆者も街なかでネズミを見る機会が増えました。
なぜ繁華街でネズミが増えているのか?
気になったので調べてみました。
もくじ
繁華街でのネズミの目撃例
2019年8月に渋谷のコンビニエンスストアでネズミが大量発生しました。
その様子がSNSで発信されて、コンビニは休業に追い込まれました。
もともと繁華街にはネズミがたくさんいます。
それでも今まではネズミ側も隠れながら生活をしていました。
最近のネズミは堂々と姿を表します。
今回ニュースになったのは北九州市JR小倉駅の近くです。
夜9時ころに数十匹のネズミが現れて、道路脇のゴミなどを漁っているそうです。
筆者は都内在住ですが、やはりJR駅前の昼間にネズミを発見しました。
その時撮影したものですが、逃げ回ることもなく堂々としています。
なぜ繁華街でネズミが確認されるようになったのか
もともと繁華街にネズミがたくさんいることは、前述したとおりです。
繁華街にはネズミが食料とするものが溢れています。
2019年の渋谷で大量発生したのはクマネズミです。
クマネズミはエアコンの配管の隙間などから出入りし、壁の隙間や天井、床下などを縦横無尽に動き回ります。
人間の食べ残しなどを好んで食べます。
しかし、今回の新型コロナウイルスによる飲食店の「営業自粛」「営業時間短縮」などで、エサとなる残飯が少なくなったと予測されます。
ねずみが増えているわけではなく、人通りが減って警戒心が低くなっていることに加え、飲食店の休業で餌が少なくなったことから人前に現れ、活発に活動しているのではないかと指摘しています。
引用:NHK NEWS WEB 「全国のねずみ駆除業者などで作る協議会の谷川力委員長」
営業活動の自粛が長引けば、更にネズミが発生するのでしょうか?
ちょっと世紀末っぽくて恐ろしい話です。
ネズミが大量発生して困ること
ネズミが繁華街で大量発生します。
発生した理由は「食糧不足」と予測されます。
世界中でこのような事例が増えている。繁華街に定着していたねずみが住宅地に広がるおそれがあるのか調べていきたい
引用:NHK NEWS WEB 「全国のねずみ駆除業者などで作る協議会の谷川力委員長」
ネズミが大量発生すると何が困るのでしょうか?
やはり一番は衛生面などから起こる感染症でしょう。
ネズミが原因の感染症などは「きり」がありませんが、少しだけまとめてみます。
鼠咬症(そこうしょう)
ネズミに噛まれたり、引っかかれたりして感染します。
発熱、震え、頭痛、嘔吐などの症状がでます。
基礎体力の低い人は命に関わることもあります。
ペスト
14世紀には「黒死病」と呼ばれ、5000万人が死亡したとされています。
現在では大量発生こそありませんが、散発的な発生は確認されており、死亡例も少なくありません。
日本においては1926年以降の発生例は無い。とされています。
レプトスピラ症
人だけでなく、家畜などにも感染します。
ドブネズミの糞尿などにレプトスピラ菌が含まれており、屋外の水遊びなどにも注意が必要です。
症状は発熱や倦怠感などですが、重症化するとワイル病となり腎障害などを起こす可能性があります。
アナフィラキシーショック
蜂に刺さされることが有名ですが、ネズミに複数回噛まれたり引っかかれたりしても起こる可能性があります。
ハンタウイルス肺症候群
発熱や筋肉痛、呼吸困難などを引き起こします。命に関わる可能性もあります。
E型肝炎
ネズミの糞などから感染することがあり、急性肝炎や劇症肝炎の危険もあります。
E型肝炎が慢性化することは無いとされています。
繁華街のネズミを減らすことはできるのか
上述の通り、ネズミの大量発生は非常に危険な要素を含んでいます。
生活圏内に居ないでいてくれたほうが安心です。
ちなみに、個人的にネズミを駆除する方法として思いつくことを並べると。
- 粘着シート
- 殺鼠剤
- 忌避剤
- 超音波
などが対応策になります。
しかし、大量発生したネズミの対応しては非常に心もとないです。
やはり最終的には駆除業者にお願いすることになるのでしょう。
まとめ
繁華街でのネズミの大量発生についてまとめてみました。
「営業自粛によるネズミの食糧不足」や「人目を気にしなくて良くなったことによる気の緩み」などが主な原因のようです。
ネズミによる感染症も恐ろしいですね。
新型コロナウイルス対策だけでも手一杯なのに、ネズミの対策までしなくてはいけないとなると頭が痛くなります。
一日も早く、新型コロナウイルスの感染拡大が沈静化し、以前の活気が戻ってくれることを願ってやみません。
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